スカジャンの本
先日インターネットで勉強をしておりますと偶然見つけてしまいましたこの本、 JAPANESE EMBROIDERED JACKETS ともう1冊を迷わず購入しました。
・・・スカジャン、好き嫌いがはっきり分かれる洋服ですが、自分には横振り刺繍の先輩方がどんな刺繍を入れてきたのか?そこに興味がありまして夢中で読みました(笑)。 同じ型紙を使っても、職人によって全然違う仕上がりを見せるこのジャケットは、
刺繍の良し悪しでランク付けがされたらしいです。良いものは正規ルートで、出来の悪いのは安い土産物店で、
それでも刺繍さえ入れば飛ぶように売れて行ったとか・・・少しでも数を上げるためにだんだん柄が小さくなっていったとか・・・うらやましいようなそうでないような・・・。 ただ、スカジャンは日本人が作り出した唯一の洋服らしいです。戦後の混沌とした時代に生まれたこの洋服は、生き抜くための知恵と技術がたくさん詰まっているすごいモノだということを改めて認識しました、うちの宝物にしようっと。
いい!この左右対称だけどそうでない両袖が・・・微妙なバランスの蛇も。
横振りミシンで、しかも納期切られるとこうなるんです(笑)。
今後、この曖昧さがきっと重要視される日がくると信じてがんばろう!
この3柄、元にしたデザインを全部パンチで作らされました。
15年ほど前かな?懐かしくて仕方ありません。
少しでも横振りの雰囲気に近づけるために1針1針、手打ち(マニュアル)で埋めていったんですよ。
横振り踏む人はどんな入り方するのか考えて考えて、それはもう大変な作業でしたが、あの頃は必死の毎日が楽しかったです。
投稿: しんのすけ | 2011年9月 1日 (木) 11時42分
しんのすけさん
それは凄いですね!現在でもそのスカジャンは販売されているようです。
この本ともう1冊にはたくさんの柄が載っていて、かなり勉強になります。
そうかー、しんのすけさんがパンチングをしたんですかー。どおりで、以前横振りにしか見えないけど糸目が綺麗過ぎるスカジャンを見たことがあるんですけど(このメーカー)、これで納得がいきました(笑)。
投稿: 森田ネーム | 2011年9月 1日 (木) 13時06分